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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻12号

2012年11月発行

臨床研究

痔核に対する2つの治療方法についての比較検討―硬化療法 vs. 手術療法

著者: 矢野孝明1 浅野道雄1 田中荘一1 矢野義明1 川上和彦1 松田保秀1

所属機関: 1松田病院肛門外科

ページ範囲:P.1449 - P.1451

文献概要

要旨

【目的】痔核に対する硬化療法であるALTA治療は,手術治療に遜色ないほどの良好な治療成績が報告されている.しかし,ALTA治療の観察期間は短期間であったので,今回,ALTA,手術治療のそれぞれ施行から4年後の治療成績を明らかにするためにアンケートを用いて前向き研究を行った.【対象】2007年に内痔核に対してALTA硬化療法または手術治療を施行した74例を対象とした.【結果】患者の満足度は,手術治療のほうがALTA治療に比べて有意に優れていた.【結論】より長い期間の治療効果を期待するのであれば,ALTA治療に比べて手術療法のほうが適していると思われた.

参考文献

1)Takano M, Iwadare J, Ohba H, et al:Sclerosing therapy of internal hemorrhoids with a novel sclerosing agent. Comparison with ligation and excision. Int J Colorectal Dis 21:44-51, 2006
2)Tokunaga Y, Sasaki H, Saito T:Evaluation of sclerotherapy with a new sclerosing agent and stapled hemorrhoidopexy for prolapsing internal hemorrhoids:retrospective comparison with hemorrhoidectomy. Dig Surg 27:469-472, 2010
3)Greca F, Hares MM, Nevah E, et al:A randomized trial to compare rubber band ligation with phenol injection for treatment of haemorrhoids. Br J Surg 68:250-252, 1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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