文献詳細
臨床研究
痔核に対する2つの治療方法についての比較検討―硬化療法 vs. 手術療法
著者: 矢野孝明1 浅野道雄1 田中荘一1 矢野義明1 川上和彦1 松田保秀1
所属機関: 1松田病院肛門外科
ページ範囲:P.1449 - P.1451
文献概要
【目的】痔核に対する硬化療法であるALTA治療は,手術治療に遜色ないほどの良好な治療成績が報告されている.しかし,ALTA治療の観察期間は短期間であったので,今回,ALTA,手術治療のそれぞれ施行から4年後の治療成績を明らかにするためにアンケートを用いて前向き研究を行った.【対象】2007年に内痔核に対してALTA硬化療法または手術治療を施行した74例を対象とした.【結果】患者の満足度は,手術治療のほうがALTA治療に比べて有意に優れていた.【結論】より長い期間の治療効果を期待するのであれば,ALTA治療に比べて手術療法のほうが適していると思われた.
参考文献
掲載誌情報