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書評
工藤進英(著)「大腸内視鏡挿入法(第2版)―軸保持短縮法のすべて」 フリーアクセス
著者: 吉田茂昭1
所属機関: 1青森県立中央病院
ページ範囲:P.1519 - P.1519
文献概要
これまでの挿入法はというと,one-man methodの創始者である新谷弘実先生のright-turn shortening(強いアングル操作で先端を粘膜ひだに引っかけ,右回旋しながら引き戻すことで腸管の直線化を図る)がよく知られている.これに対し,軸保持短縮法ではup-downのアングル操作を控え,可及的に先端硬性部を真っ直ぐに保ち,管腔の走行を的確に想定しながら,トルクを加えつつ順次スコープを挿入していくことを基本としている.筆者もUPDを用いた著者のライブデモンストレーションを見せていただいたことがあるが,確かに先端部を強く屈曲するようなシーンは一度もなかった.
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