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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻2号

2012年02月発行

特集 肝胆膵外科手術における術中トラブル―その予防と対処のポイント

〔肝切除〕

肝静脈根部の剝離中の肝静脈損傷

著者: 檜垣時夫1 髙山忠利1

所属機関: 1日本大学医学部消化器外科

ページ範囲:P.167 - P.171

文献概要

【ポイント】

◆厳格な適応:肝静脈根部での損傷は致命的であり,不必要な剝離は行わない.

◆予防することが最も確実な対処法である:常に基本手技を励行し,危険が予知される場合には決して無理をせず,血流コントロール法に必要な処理を先行させる.

◆損傷した場合には:まず圧迫止血を行い,肝臓外科に習熟した上級医に連絡し,冷静に視野の確保を行い,損傷部を直視下で縫合閉鎖する.

参考文献

1)高山忠利:肝静脈処理のコツ.幕内雅敏,高山忠利(編):肝臓外科の要点と盲点.文光堂,2006
2)幕内雅敏:離断面に肝静脈を露出するコツ.幕内雅敏,高山忠利(編):肝臓外科の要点と盲点.文光堂,2006
3)檜垣時夫,高山忠利:肝切除における術中出血減少のコツ―肝胆膵癌手術上達法.手術 65:159-166,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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