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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻2号

2012年02月発行

1200字通信・36

形見

著者: 板野聡1

所属機関: 1寺田病院外科

ページ範囲:P.194 - P.194

文献概要

 ある年の1月半ば,そろそろ正月気分も醒めた頃になって,二人の重症患者さんを抱えることになりました.Aさんは私が担当した方で,術後5日目になって急に呼吸苦を訴え,いわゆるARDSと診断されました.すぐに薬物治療を開始し,さらに気管挿管して人工呼吸器管理となりました.もう一人のBさんは肝疾患が重症化した方で,こちらは内科の先生が担当でした.

 それぞれに主治医を決めてはあるものの,こうしたときには医局の先生方の知識と技術を総動員することになります.Aさんには気管切開などの外科的処置を私が行い,薬物治療では内科医の力を借りることになりました.また,Bさんについては,中心静脈カテーテルの処置などは,手慣れた外科医が行うことになりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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