臨床外科67巻2号

2012年02月発行

ポイント画像で学ぶ腹腔鏡下低位前方切除術・2

内側アプローチから外側アプローチ―脾彎曲の授動を含む

著者： 長谷川傑¹ 篠原尚² 松末亮¹ 大越香江¹ 山田理大¹ 河田健二¹ 川村純一郎¹ 坂井義治¹

所属機関： ¹京都大学大学院医学研究科外科学講座消化管外科分野 ²虎の門病院消化器外科

ページ範囲：P.238 - P.245

■はじめに

　前月号の連載第1回で，腹膜切開から中枢側血管の処理までについて述べた．第2回は中枢血管処理後の，内側・外側アプローチによる左側結腸間膜の授動操作について述べる．本ステップの大部分は生理的癒着面の剝離操作なので，正しい層さえ見失わなければ，基本的に鈍的に剝離を進めることができる．