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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻3号

2012年03月発行

勤務医コラム・34

外科の灯台

著者: 中島公洋1

所属機関: 1慈仁会酒井病院外科

ページ範囲:P.347 - P.347

文献概要

 私は放射線科の先生が好きだ.外科医のようにギスギス,ギラギラしたところがなく,皆心優しい.いつも冷静で,正しい診断・正しい病態把握を指し示してくれる灯台みたいな人たちだ.

 彼らと話すことで,術前に自分の頭の中にあるイメージを再確認できるうえに,自分の認識の誤りに気づくこともあり,それが手術の現場で何よりも強い味方となる.出血やleakなど,起きてほしくないことが起きて,われわれがいちばんつらい時期にも冷静に画像を読み,つぎにどういう手を打つべきかを示してくれる.ときにはIVR的手法を使って根こそぎ解決してくれることもある.慢性期にも,放射線治療という手法によって,われわれの担当患者の軽愁訴に一役買ってくれる.本当に,放射線科様々である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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