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ポイント画像で学ぶ腹腔鏡下低位前方切除術・3
直腸周囲の剝離―前編
著者: 長谷川傑1 篠原尚2 松末亮1 大越香江1 山田理大1 河田健二1 川村純一郎1 坂井義治1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科外科学講座消化管外科分野 2虎の門病院消化器外科
ページ範囲:P.382 - P.390
文献購入ページに移動今回から,いよいよ直腸周囲の剝離の解説に移る.腹腔鏡下に直腸周囲の剝離を安全かつ正確に行うためには,膜解剖や神経走行についての正しい解剖の「知識」と,実際の手術中に剝離すべき層を術野に展開することができる「技術」が必要になる.ひとたびそれが可能になれば,腹腔鏡の拡大視効果は狭く深い骨盤内でその威力を発揮してくれるであろう.直腸周囲の剝離については今月号と来月号の2回に分けての解説を予定している.今月号では特に背側から側方の剝離を中心に取り上げ,来月号では直腸前方から側方にかけての剝離を解説する予定であるが,なにせ連続性のある話なので多少の重複があることはご容赦願いたい.
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