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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻3号

2012年03月発行

文献概要

Expertに学ぶ画像診断・12

気管支鏡

著者: 山田玄1 北村康夫1 梅田泰淳1 山田裕一1 夏井坂元基1 高橋守2 高橋弘毅1

所属機関: 1札幌医科大学医学部内科学第3講座 2NTT東日本札幌病院呼吸器科

ページ範囲:P.392 - P.398

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はじめに

 気管支鏡検査は,中枢気道に発生した病変を観察し診断するうえで標準的な検査方法と考えられる.最近,narrow band imaging(NBI)や自家蛍光気管支鏡(auto-fluorescence bronchoscopy:AFB),気管支超音波(endobronchial ultrasonography:EBUS)などの新しい機器が気管支鏡検査にも普及してきているが1,2),このような検査を正確に行うためにも,基本的な白色光による通常観察の習得は必須である.また,電子スコープの進歩によって気管支鏡画像の解像度は向上し,微細な変化が捉えられるようになってきた.

 本稿では,気管支鏡画像を分析するうえで基本的な内容について腫瘍性病変を中心に解説する.

参考文献

1)藤澤武彦,渋谷 潔,安福和弘,他:気管支鏡の新たな開発.日胸 65:25-35,2006
2)日本肺癌学会(編):臨床・病理 肺癌取扱い規約.第7版.金原出版,2010,pp150-162
3)楠 洋子:気道の解剖と正常内視鏡所見.日本呼吸器内視鏡学会(編);気管支鏡―臨床医のためのテクニックと画像診断.第2版.医学書院,2008,pp49-72
4)於保健吉,雨宮隆太(編):気管支ファイバースコピー―その手技と所見の解析 気管支ビデオスコピーとその解説.第6版.医学書院.1994,p66
5)松井英介:画でみる気管支鏡所見分類.「気管支鏡の読み」編集委員会(編):気管支鏡所見の読み―病理所見との対比に基づいて.丸善,2001,pp36-51
6)下里幸雄,児玉哲郎:肺癌の病理.下里幸雄(編):肺癌の生検と細胞診.医学書院.1988,pp26-88
7)檀原 高,鈴木 勉,饗庭三代治:肺癌(腺癌)の気管支鏡所見.呼吸 10:1161-1165,1991
8)鍋島秀雄,岡本信洋,土井 修,他:中枢側気管支に発生し管内性にポリープ状の発育を示す肺乳頭状腺癌の3例.肺癌 21:199-206,1981

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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