文献詳細
特集 内視鏡外科手術の腕をみがく―技術認定医をめざして
〔各論〕
文献概要
【ポイント】
◆腹腔鏡下手術によるヘルニア修復術において,経腹腔的アプローチではヘルニアの陥凹が直視でき,日本ヘルニア分類におけるⅣ型(併存型)を見逃すことはない.
◆剝離範囲として,内側はクーパー靱帯,恥骨,腹直筋外縁,腹側は腹横筋腱膜弓,外側は内鼠径輪外縁から3cm,背側は腸恥靱帯(iliopubic tract)から3cm程度が目安である.
◆腹膜前層には脂肪織だけでなく,浅葉,深葉の2枚の筋膜があることを意識する.
◆大きなヘルニアではヘルニアサック離断時,腹膜閉鎖まで考えて切離線を決定する.
◆腹腔鏡下手術によるヘルニア修復術において,経腹腔的アプローチではヘルニアの陥凹が直視でき,日本ヘルニア分類におけるⅣ型(併存型)を見逃すことはない.
◆剝離範囲として,内側はクーパー靱帯,恥骨,腹直筋外縁,腹側は腹横筋腱膜弓,外側は内鼠径輪外縁から3cm,背側は腸恥靱帯(iliopubic tract)から3cm程度が目安である.
◆腹膜前層には脂肪織だけでなく,浅葉,深葉の2枚の筋膜があることを意識する.
◆大きなヘルニアではヘルニアサック離断時,腹膜閉鎖まで考えて切離線を決定する.
参考文献
1)日本内視鏡外科学会ホームページ http://www.asas.or.jp/jses/info/gijyutsu.html
2)日本ヘルニア学会ホームページ http:www.med.teikyo-u.ac.jp/~surgery2/hernia/page1/page1.html
3)松本純夫:鼠径ヘルニア・大腿ヘルニアの解剖学.手術 58:2079-2082,2004
4)柵瀨信太郎:鼠径部の局所解剖.冲永功太(編):鼠径部ヘルニアの手術,へるす出版,2003,pp2-26
5)松本純夫:腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術.手術 47:645-650,1993
6)松本純夫:鼠径ヘルニア修復術.手術 59:947-951,2005
7)松本純夫:鼠径ヘルニアの手術.手術 60:1589-1595,2006
8)松本純夫,加納康裕,大島久徳,他:手術 58:2133-2137,2004
掲載誌情報