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文献詳細

雑誌文献

臨床外科67巻4号

2012年04月発行

文献概要

特集 内視鏡外科手術の腕をみがく―技術認定医をめざして 〔各論〕

腹腔鏡下鼠径部ヘルニア修復術

著者: 松本純夫1 大住幸司1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構東京医療センター外科

ページ範囲:P.509 - P.517

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【ポイント】

◆腹腔鏡下手術によるヘルニア修復術において,経腹腔的アプローチではヘルニアの陥凹が直視でき,日本ヘルニア分類におけるⅣ型(併存型)を見逃すことはない.

◆剝離範囲として,内側はクーパー靱帯,恥骨,腹直筋外縁,腹側は腹横筋腱膜弓,外側は内鼠径輪外縁から3cm,背側は腸恥靱帯(iliopubic tract)から3cm程度が目安である.

◆腹膜前層には脂肪織だけでなく,浅葉,深葉の2枚の筋膜があることを意識する.

◆大きなヘルニアではヘルニアサック離断時,腹膜閉鎖まで考えて切離線を決定する.

参考文献

1)日本内視鏡外科学会ホームページ http://www.asas.or.jp/jses/info/gijyutsu.html
2)日本ヘルニア学会ホームページ http:www.med.teikyo-u.ac.jp/~surgery2/hernia/page1/page1.html
3)松本純夫:鼠径ヘルニア・大腿ヘルニアの解剖学.手術 58:2079-2082,2004
4)柵瀨信太郎:鼠径部の局所解剖.冲永功太(編):鼠径部ヘルニアの手術,へるす出版,2003,pp2-26
5)松本純夫:腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術.手術 47:645-650,1993
6)松本純夫:鼠径ヘルニア修復術.手術 59:947-951,2005
7)松本純夫:鼠径ヘルニアの手術.手術 60:1589-1595,2006
8)松本純夫,加納康裕,大島久徳,他:手術 58:2133-2137,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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