文献詳細
Expertに学ぶ画像診断・13
胆道鏡
著者: 露口利夫1 杉山晴俊1 酒井裕司1 西川貴雄1 黒澤浄1 齊藤将喜1 太和田勝之1 三方林太郎1 多田素久1 石原武1 横須賀收1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院腫瘍内科学
ページ範囲:P.518 - P.525
文献概要
経皮経肝胆道鏡(percutaneous transhepatic cholangioscopy:PTCS)の普及によって胆道鏡検査はその臨床的地位を確立したが,瘻孔作製に伴う合併症は無視することができないものである.一方,経口胆道鏡(peroral cholangioscopy:POCS)はPTCSより非侵襲的で無黄疸例にも施行することが可能などの利点があり1),また,ビデオスコープの導入による画質の向上には目を見張るものがある.ただし,スコープの耐久性不足や周辺機器の不備が普及の妨げとなっている.最近では耐久性や操作性向上を目的にディスポーザブルのカテーテル型内視鏡であるSpyGlass(ボストン社)が開発され,わが国にも導入されている.
本稿では,胆道鏡の内視鏡所見について読影の注意点を中心に解説する.
参考文献
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