文献詳細
書評
若林 剛(監修)/佐々木 章(編)「ステップアップ内視鏡外科手術[DVD付]」 フリーアクセス
著者: 北野正剛1
所属機関: 1大分大学/外科学①
ページ範囲:P.1213 - P.1213
文献概要
1990年,腹腔鏡下胆囊摘出術がわが国にもたらされた.低侵襲治療としての内視鏡外科手術の夜明けであった.以来,この20年余りの間に,内視鏡外科手術は「低侵襲性手術」としてのカテゴリーを確立しながら急速に普及し,その適応は,良性疾患はもちろん早期がんから進行がんへと拡大されてきた.さらに,内視鏡外科手術の対象は胆囊,大腸,胃にとどまらず,肝・膵・脾,乳腺・内分泌,高度肥満などへ広がり,単孔式腹腔鏡下手術やNOTES(経管腔的内視鏡手術),内視鏡手術支援ロボットも登場してきた.この目覚ましい手術革命は,「体に優しい」手術が,国民の福祉に貢献し,社会が求めているためにほかならない.
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