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文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻1号

2013年01月発行

文献概要

特集 進歩する消化器外科手術―術式の温故知新 〔疾患別〕

食道癌手術の温故知新

著者: 宮崎達也1 猪瀬崇徳1 田中成岳1 鈴木茂正1 原圭吾1 小澤大悟1 横堀武彦1 福地稔1 桑野博行1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究室病態総合外科

ページ範囲:P.6 - P.9

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【ポイント】

◆食道癌手術の歴史は頸部食道手術に始まり,胸部食道癌手術の最初の成功は1913年にTorekによってなされた.

◆当初,治療成績は満足すべきものではなかったが,1970年以降に麻酔法や栄養法,再建術式が進歩して手術死亡率は減少し,一期的手術も可能となった.

◆胸部食道癌手術の標準術式は右開胸胸部食道切除術である.上縦隔リンパ節は十分に郭清する必要がある.

参考文献

1)桑野博行:食道外科.佐藤 裕(監修),桑野博行(編);外科学温故知新.大道学館,2012,pp 210-217
2)Billroth T:Unber die Resektion des Oesophagus. Arch kiln Chir 13:65-69, 1861
3)Torek F:The first successful case of resection of the thoracic portion of the esophagus for carcinoma. Surg Gynecol Obstet 16:614-617, 1913
4)瀬尾貞信:食道外科.日外会誌33:1461-1505,1932
5)大澤 達:食道外科.日外会誌34:1321-1590,1933
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17)The registration committee for esophageal cancer the Japan esiohageal society:Comprehensive registry of Esophageal Cancer in Japan, Editorial office the Japan esophageal society 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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