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臨床報告
内視鏡的粘膜切除術(EMR)後の局所再発に対して手術を施行した食道類基底細胞癌の1例
著者: 中村威1 中川基人2 小柳和夫3 金井歳雄2
所属機関: 1川崎市立井田病院外科 2平塚市民病院外科 3川崎市立川崎病院外科
ページ範囲:P.94 - P.99
文献購入ページに移動患者は65歳,男性.胃癌検診で下部食道に異常陰影を指摘された.内視鏡の生検診断から0-Ⅰp型食道扁平上皮癌と診断して内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行した.病理診断で類基底細胞癌と診断して経過観察していたが,EMR施行後5年目に局所再発を認め,外科的切除を施行した.EMRで根治を期待できる症例と考えたが,局所再発をきたし,類基底細胞癌に対する内視鏡治療の困難性が示唆された.類基底細胞癌との診断がつけば,外科的切除が必要と考えられた.
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