icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻11号

2013年10月発行

特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識

Ⅰ.食道

食道癌の切除後再建

著者: 加藤広行1 中島政信1 里村仁志1

所属機関: 1獨協医科大学第一外科学

ページ範囲:P.28 - P.33

文献概要

はじめに

 食道切除後に代用食道として使用する臓器は,通常は胃であり1,2),胃全摘術後や胃切除術後,あるいは同時性重複胃癌の存在などの理由により胃が利用できない場合は小腸または結腸を用いる3).食道癌の再建に関する問題としては,再建臓器への腫瘍浸潤の危険性や,血流支配などによる術後の縫合不全,再建臓器の異時性癌発生のリスクなどが挙げられる.それらに対する対策として,術前に再建臓器の状態を把握しておくことは非常に重要である.

 本稿では,胃および結腸を中心に術前画像による評価と,術中の対応などについて概説する.

参考文献

1)加藤広行,中島政信,佐々木欣郎:消化器外科手術アトラス 食道癌に対する胸腔鏡下食道切除および用手補助腹腔鏡下胃管再建術.消外34:1819-1828,2011
2)中島政信,佐々木欣郎,加藤広行:新しい手術のモダリティ.臓器別外科治療最前線.食道がん.がん治療レクチャー2:847-851,2011
3)桑野博行,中島政信,加藤広行:胸部食道癌手術における腹部操作.手術58:1553-1557,2004
4)雄谷慎吾,宮田完志,湯浅典博,他:結腸による食道再建時の3D-CT angiographyの意義.日消外会誌42:708-713,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら