文献詳細
特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅰ.食道
GERD―病態と手術適応
著者: 中島康晃1 河野辰幸1 川田研郎1 東海林裕1 熊谷洋一1 永井鑑1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院食道・胃外科
ページ範囲:P.35 - P.44
文献概要
わが国において,食生活の欧米化,国民の肥満の増加傾向,
胃食道逆流症(GERD)による逆流性食道炎は,食道へと逆流した胃内容による食道粘膜の傷害であるが,その発生メカニズムは複雑であり,食道胃接合部の逆流防止機能不全に加え,食道体部や胃十二指腸の運動,分泌機能障害も関与する.そのため,その治療は胃内容の食道への逆流防止,逆流物と食道粘膜との接触時間短縮,あるいは逆流物の組織傷害性自体の低減が基本となる.
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