文献詳細
特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識
Ⅲ.小腸・虫垂・大腸
文献概要
はじめに
虫垂炎の手術は,若手の外科医が初期の段階で執刀する手術である.大きな皮膚切開で行うことができれば術前解剖の知識の必要性は低いが,良性疾患であるがゆえに虫垂局所しか展開できないような手術創で行うことが要求される.そのために必要なことは,①虫垂の走行の確認,②皮膚切開の適切な位置の決定,③炎症の程度の把握である.個々の症例において,虫垂やその周囲の解剖について十分に理解し,1例1例の手術に臨むべきである.
虫垂炎の手術は,若手の外科医が初期の段階で執刀する手術である.大きな皮膚切開で行うことができれば術前解剖の知識の必要性は低いが,良性疾患であるがゆえに虫垂局所しか展開できないような手術創で行うことが要求される.そのために必要なことは,①虫垂の走行の確認,②皮膚切開の適切な位置の決定,③炎症の程度の把握である.個々の症例において,虫垂やその周囲の解剖について十分に理解し,1例1例の手術に臨むべきである.
参考文献
1)Wakeley CP:The position of the vermiform appendix as ascertained by an analysis of 10000 cases. J Anat 67:277-283, 1933
掲載誌情報