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文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻11号

2013年10月発行

文献概要

特集 術前画像診断のポイントと術中解剖認識 Ⅲ.小腸・虫垂・大腸

結腸進行癌

著者: 奥田準二1 田中慶太朗1 近藤圭策1 山本誠士1 石井正嗣1 濱元宏喜1 二瓶憲1 内山和久1

所属機関: 1大阪医科大学一般・消化器外科

ページ範囲:P.130 - P.135

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術前に必要な基本の画像
 結腸進行癌の基本的な術前画像検査として,原発巣の性状・程度や部位の確認などに大腸内視鏡検査と注腸検査が,肝臓や肺などへの遠隔転移や腫瘍周囲浸潤・リンパ節腫大の検索にCT検査が挙げられる.さらに,肝転移が疑われれば造影MRIによる精査が有用とされている.また,通常のCT検査で明らかでない肺・リンパ節や腹膜などへの転移の精査としてPET/CT検査が用いられるが,造影剤アレルギーで造影CT検査の行えない患者に対する転移検索としても有用である.

 一方で,低侵襲手術として導入された腹腔鏡下手術は,近年,多くの施設で結腸進行癌にも適用されるようになった.ただし,腹腔鏡下手術では触診が行えないなど,開腹手術よりも難易度が高いとされており,結腸進行癌に適用する際には安全で的確なリンパ節郭清・腫瘍支配血管処理,十分なsurgical marginの確保など根治性を損なわない手技が必須となる.

参考文献

1)奥田準二,田中慶太朗,李 相雄,他:腹腔鏡下大腸手術手技の最前線6―進行大腸癌に対する種々の工夫を加えた3D-CT画像に基づく腹腔鏡下ナビゲーション手術.外科治療84:1015-1027,2001
2)奥田準二,谷川允彦:腹腔鏡下大腸癌手術へのテクノロジーの導入.奥田準二(編),谷川允彦(監);腹腔鏡下大腸手術の最前線Ⅱ.永井書店,2006,pp 288-319

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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