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文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻11号

2013年10月発行

ひとやすみ・104

術後患者さんへの激励

著者: 中川国利1

所属機関: 1仙台赤十字病院外科

ページ範囲:P.157 - P.157

文献概要

 患者さんにとって,術後疼痛は大きな心配事である.しかしながら,疼痛は主に手術そのものにもよるが,不安などの精神的因子も大きく関与するものである.

 外来で膿瘍切開や皮膚縫合などを行う際には,局所麻酔薬を十分に注入し,麻酔が効いていることを確認してから処置を行っている.また処置中に痛みを訴えた場合には,麻酔薬の追加注入を随時している.しかしながら患者さんのなかには,麻酔薬が効いているはずなのに痛みを訴えることがある.そこで「常日頃心掛けのよい人は,痛みが少ないですよ」と話しかけながら処置を行うことにしている.すると痛みを訴える患者さんは激減し,「まったく痛くないですね.普段の心がけがよいからですね」と,冗談に乗る患者さんさえ現われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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