文献詳細
臨床報告
子宮が異常索状物となって発症した絞扼性イレウスの1例
著者: 長谷部達也1 大石晋1 奈良昌樹1 野崎剛1 吉原秀一1 舘岡博1
所属機関: 1大館市立総合病院外科
ページ範囲:P.1497 - P.1500
文献概要
症例は73歳,女性.帝王切開の既往があった.2013年2月,腹痛が出現し救急外来を受診した.単純CTの多断面再構成像でclosed loop obstruction,whirl sign,腹壁から骨盤へ伸びる索状物と,それに絞扼された小腸を認め,絞扼性イレウスと診断し緊急手術を行った.索状物は腹壁との癒着によって延長した子宮であった.わが国では子宮が原因となって絞扼性イレウスになったという報告はなく,きわめて珍しい症例と考えられた.
参考文献
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