文献詳細
特集 術後の血管系合併症―その診断と対策
術後の頸静脈血栓・閉塞―診断のポイント
著者: 橋本貴史1 岩沼佳見1 富田夏実1 天野高行1 諌山冬実1 大内一智1 酒井康孝1 井上裕文1 國安哲史1 橋口忠典1 那須元美1 尾﨑麻子1 齋田将之1 藤原大介1 野原茂男1 吉野耕平1 服部友香1 松森聖1 北野裕巳1 内田隆行1 柴本峰彩子1 鶴丸昌彦2 梶山美明1
所属機関: 1順天堂大学医学部上部消化管外科学 2順天堂大学附属順天堂医院がん治療センター
ページ範囲:P.144 - P.147
文献概要
◆頸静脈血栓を含む上肢の深部静脈血栓は全深部静脈血栓症の1~4%と稀であり,そのうち肺塞栓の発生頻度は約5%といわれている.
◆原因のはっきりしない頸部痛,圧痛,頸部腫脹,頸部の熱感,発赤などの局所炎症症状がある場合は頸静脈血栓症を疑うが,症状のない場合も多く,中心静脈カテーテルでは,多くは不完全な静脈閉塞で無徴候であり,多くが見逃されている.
◆診断には超音波検査,CT,MRIや血管造影検査などの画像検査が有用である.
参考文献
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