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文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻4号

2013年04月発行

私の工夫-手術・処置・手順

腹腔鏡下胃切除術における膵周囲リンパ郭清に有用な「展開用ガーゼ」の工夫

著者: 春田周宇介1 篠原尚1 貝田佐知子1 李世翼1 上野正紀1 宇田川晴司1

所属機関: 1虎の門病院消化器外科

ページ範囲:P.462 - P.463

文献概要

【はじめに】

 #6,8,11といった膵周囲のリンパ郭清に際して,適切なカウンタートラクションを得るために「膵を圧排する」という行為が必要となる.開腹手術ではガーゼで用手的,愛護的に膵を圧排して膵周囲郭清を行うことできるが,腹腔鏡下胃切除術では術者もしくは助手の鉗子で直接膵を把持して展開することはできず,折りたたんだガーゼを用いても,鉗子の金属が膵に直接当たることで膵被膜損傷や出血の危険性がある.われわれは腹腔鏡下手術用ガーゼに1針の針糸をかけてガーゼを成形することで把持しやすくし,また,あたかも手で膵を転がすかのように操作できるガーゼを考案したので紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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