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特集 一般外科医が知っておくべき小児患者への対応 一般外科における小児患者
一般外科医が取り扱う小児疾患
著者: 岩中督1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科小児外科
ページ範囲:P.500 - P.503
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◆小児の外科疾患は原則的には小児外科専門医に委ねるべきであるが,救急領域などで遭遇し,診断や治療を担当する疾患も多い.
◆全身状態が不良の場合には,いたずらに診断に時間をかけるのではなく,専門施設や高次医療機関へ早急に転送することが重要である.
◆成人で診療する疾患が年長児に発症した場合には,小児の特性を十分に考慮したうえで,小児科医のバックアップ体制などに配慮して診断・治療を行ってもよい.
◆小児の外科疾患は原則的には小児外科専門医に委ねるべきであるが,救急領域などで遭遇し,診断や治療を担当する疾患も多い.
◆全身状態が不良の場合には,いたずらに診断に時間をかけるのではなく,専門施設や高次医療機関へ早急に転送することが重要である.
◆成人で診療する疾患が年長児に発症した場合には,小児の特性を十分に考慮したうえで,小児科医のバックアップ体制などに配慮して診断・治療を行ってもよい.
参考文献
1)岩中 督:小児外科の現状と今後.日小児放線会誌26:4-10, 2010
2)岩中 督,宮田裕章,大久保 豪,他:NCDの理念.臨外67:742-745, 2012
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4)田中裕次郎,岩中 督:イレウス―小児の場合.菅野健太郎,上西紀夫,井廻道夫(編);消化器疾患の最新の治療2009-2010.南江堂,2009, pp 245-247
5)五藤 周,北野良博,内田広夫,他:当センターでの腸重積症非観血的整復術の方針 日腹部救急医会誌27:687-692, 2007
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