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文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻5号

2013年05月発行

文献概要

必見! 完全体腔内再建の極意・2

胃切除後再建術に必要な手縫い吻合,縫合法―アートな世界

著者: 笠間和典1

所属機関: 1四谷メディカルキューブ 減量外科センター

ページ範囲:P.570 - P.574

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■■はじめに

 皆さん,元気ですかーっ! 元気があれば手縫い吻合もできる! というわけで,今回は九州大学の永井英司先生による「必見! 完全体腔内再建の極意」にお呼びいただきました四谷メディカルキューブ減量外科センターの笠間です.

 私は減量外科(肥満外科)を主として行っていますが,実は減量外科こそ体腔内再建の元祖です.1994年にWittgloveらによって世界ではじめての腹腔鏡下Roux-Y胃バイパス術が行われましたが,私の知る限りではこれがはじめての体腔内再建ではないかと思います.

 私自身は2002年に腹腔鏡下胃バイパス術を行いましたが,それがはじめての体腔内再建であり,2003年には胃癌に対しての幽門側胃切除,体腔内R-Y再建を行っています.その後,胃癌領域では噴門側切除では食道残胃吻合,空腸置換術,胃全摘ではoverlap法,食道空腸手縫い縫合などを行っています.上部消化管に関しては,小開腹から操作をして……という「腹腔鏡補助下」の手術は2003年以降はまったく行っていません.なぜなら,体腔内再建のほうが「安全で,早くて,楽」だからです.

参考文献

1)Buchwald H, Estok R, Fahrbach K, et al:Trends in mortality in bariatric surgery:A systematic review and meta-analysis:Surgery 142:621-632, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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