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文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻5号

2013年05月発行

臨床研究

注射薬自動読み取り装置(SPASER)システムによる消化器外科手術の原価計算とコスト評価

著者: 末廣剛敏1 濱津隆之2 梶原勇一郎2 市来嘉伸3 杉町圭蔵2

所属機関: 1遠賀中間医師会おんが病院救急総合診療科 2遠賀中間医師会おんが病院外科 3遠賀中間医師会おんが病院呼吸器外科

ページ範囲:P.591 - P.594

文献概要

要旨

病院で医療材料を最も使うのは手術室であるが,診療報酬では手術手技料が安く設定されているので,病院経営の健全化のためには,手術料に包括されている高価な医療材料費を減らすことが大切である.そこで,筆者らは世界で最初となるSPASERシステム(オオクマ電子)を開発し,これによって薬品や物品の管理,医療材料の適切な使用,請求漏れ防止,医事業務の簡素化などが可能となった.さらに,手術の原価計算が容易となった.また,症例ごとのコストパーフォーマンスを開示することで外科医のコスト意識の熟成に有用である.

参考文献

1)全国公私病院連盟:平成22年病院運営実態分析調査の概要.2012(http://www005.upp.so-net.ne.jp/byo-ren/cyosa.htm)
2)末廣剛敏,杉町圭蔵,大隈恵治:手術室における注射薬自動読取装置(SPASER)を中心とした薬剤器材管理請求システムの構築.臨と研89:412-418, 2012
3)齋藤英昭,飯島卓夫,西山友貴,他:東大手術部における手術枠組みと手術コスト.手術医学17:358-360, 1996
4)高橋雅紀,上山博史,梅下浩司,他:物流管理情報システムの構築.手術医学20:403-405, 1999
5)畑瀬哲郎,多久島祥代,大橋 裕:腹腔鏡下補助腟式子宮全摘術(LAVH)時の手術経費についての検討.日産婦内視鏡会誌16:94-96, 2000
6)國土典宏,兼松隆之,炭山嘉伸,他:肝臓手術と膵臓手術における特殊縫合糸使用実態に関する多施設調査―経済的側面からの考察.日臨外会誌68:1077-1081, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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