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文献詳細

雑誌文献

臨床外科68巻5号

2013年05月発行

勤務医コラム・48

ジェネリック事件

著者: 中島公洋1

所属機関: 1慈仁会酒井病院外科

ページ範囲:P.575 - P.575

文献概要

 一般に,外科医は内科医に比べて薬剤に無頓着だ.私も御多聞に漏れず,何も知らなかった.手術という問題解決方法を知っているがゆえに,薬剤に対しては無関心であった.ジェネリック薬品についても,①「医療費抑制のためにどんどん導入すべきだ」とか,②「薬効や副作用の面で問題があり,導入は慎重にすべきだ」などの議論があることは知っていたが,他人事のように感じていた.

 ところが,そんな私の無関心を吹きとばす事件が持ち上がった.10年くらい前の話です.肝右葉切除術を予定していた65歳の男性が,抗血小板剤のジェネリック薬品を内服しているのを見逃して,ope当日の朝に気付いて延期したことがあったのです.冷汗がタラーと流れました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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