文献詳細
必見! 完全体腔内再建の極意・3
文献概要
■■はじめに
胃癌に対する腹腔鏡下手術において,最近は「補助下再建」から「体腔内再建」へのムーブメントが著しい.そのメリットは,整容面よりむしろ,肥満など患者の体型に左右されない一定の再建が可能なことであろう.筆者はこれまで多くの体腔内再建を経験し,いくつかのトラブルにも遭遇してきた.体腔内再建を成功させるために必須なテクニックは何かと聞かれれば,筆者ならば,①ステープラーを空間で使いこなすこと,②内視鏡下縫合・結紮ができること,の2点だと答える.ステープラーを使いこなすためは,現在販売されている2社の製品それぞれの特徴,長所,メカニズムをよく理解しておくことが重要である.
本稿ではこれらに焦点を絞り,初心者にも理解できるように解説する.内視鏡外科手術には「弘法筆を選ばず」は当てはまらず,外科医は知識をもとに最適なステープラーを選ぶ必要がある.
胃癌に対する腹腔鏡下手術において,最近は「補助下再建」から「体腔内再建」へのムーブメントが著しい.そのメリットは,整容面よりむしろ,肥満など患者の体型に左右されない一定の再建が可能なことであろう.筆者はこれまで多くの体腔内再建を経験し,いくつかのトラブルにも遭遇してきた.体腔内再建を成功させるために必須なテクニックは何かと聞かれれば,筆者ならば,①ステープラーを空間で使いこなすこと,②内視鏡下縫合・結紮ができること,の2点だと答える.ステープラーを使いこなすためは,現在販売されている2社の製品それぞれの特徴,長所,メカニズムをよく理解しておくことが重要である.
本稿ではこれらに焦点を絞り,初心者にも理解できるように解説する.内視鏡外科手術には「弘法筆を選ばず」は当てはまらず,外科医は知識をもとに最適なステープラーを選ぶ必要がある.
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