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特集 外科医のための癌免疫療法―基礎と臨床
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ページ範囲:P.885 - P.885
文献購入ページに移動 標準治療では克服することが困難な難治癌や再発癌に対し,「第4の癌治療法」として期待されてきた免疫療法.必ずしも期待された治療効果は得られていないのが現状だが,近年,免疫研究技術の進歩に伴い多くの癌抗原が明らかになり,professionalな抗原提示細胞である樹状細胞の培養法が確立され,癌抗原を標的とした「特異的免疫細胞療法」である癌ワクチン療法が注目されている.
癌ワクチンを含む免疫療法に対する評価は,「エビデンスがないこと」が最大の問題点となっているが,徐々に臨床試験の結果が集積されはじめ,2010年4月には前立腺癌に対する樹状細胞ワクチンPROVENGE®がFDAに承認されている.
癌ワクチンを含む免疫療法に対する評価は,「エビデンスがないこと」が最大の問題点となっているが,徐々に臨床試験の結果が集積されはじめ,2010年4月には前立腺癌に対する樹状細胞ワクチンPROVENGE®がFDAに承認されている.
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