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特集 外科医のための癌免疫療法―基礎と臨床 基礎編
新しい概念に基づくがん免疫治療―NKT細胞標的治療
著者: 谷口克1
所属機関: 1独立行政法人理化学研究所統合生命医科学研究センター
ページ範囲:P.908 - P.914
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◆これまでのがん免疫治療はがん免疫に関わる免疫細胞1種類だけを標的にした治療法であったため,再発が起こることが問題であった.
◆第3世代のがん免疫治療―NKT細胞標的治療として,NKT細胞は患者体内のNK細胞およびキラーT細胞の両方を“増殖・活性化”でき,「HLA発現を失ったがん細胞」と「HLA発現のあるがん細胞」の2種のがん細胞を同時に排除できるしくみを利用している.
◆NKT細胞標的治療第Ⅰ/Ⅱa臨床試験では,進行肺がん治療群17例の60%の平均生存期間は約30か月で,有意な延長がみられた.
◆これまでのがん免疫治療はがん免疫に関わる免疫細胞1種類だけを標的にした治療法であったため,再発が起こることが問題であった.
◆第3世代のがん免疫治療―NKT細胞標的治療として,NKT細胞は患者体内のNK細胞およびキラーT細胞の両方を“増殖・活性化”でき,「HLA発現を失ったがん細胞」と「HLA発現のあるがん細胞」の2種のがん細胞を同時に排除できるしくみを利用している.
◆NKT細胞標的治療第Ⅰ/Ⅱa臨床試験では,進行肺がん治療群17例の60%の平均生存期間は約30か月で,有意な延長がみられた.
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