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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル Ⅲ 術式別の術前・術中・術後管理 2.胃

胃全摘術

著者: 山下裕玄1 瀬戸泰之1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院胃食道外科

ページ範囲:P.115 - P.117

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最近の知見と重要ポイント

□10年前は,胃全摘術後は術後7日目までは絶飲食とし,栄養は場合によっては中心静脈栄養が選択されたが,多くは末梢輸液での経過観察であった.術後の腸管麻痺が軽快するまでは経口摂取は望ましくないのではないか? 食道空腸吻合部の経口摂取物の通過が縫合不全と関連するのではないか? したがって可能な限り安静にするのがよいのではないか? という考えに基づく経験的な対応であった.

□近年は,経口摂取による経腸の栄養補給が手術後の早い時期から行われることで早期に退院できるという報告が多く,この10年で胃全摘後の経口摂取開始時期は格段に早まってきた.

参考文献

1)Mangram AJ, Horan TC, Pearson ML, Silver LC, Jarvis WR. Guideline for prevention of surgical site infection, 1999. Hospital Infection Control Practices Advisory Committee. Infect Control Hosp Epidemiol 20:250-278, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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