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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル Ⅲ 術式別の術前・術中・術後管理 7.その他

鼠径ヘルニア(成人)

著者: 長尾厚樹1 伊藤契1 針原康1

所属機関: 1NTT東日本関東病院外科

ページ範囲:P.203 - P.206

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最近の知見と重要ポイント

□安全性,利便性,根治性を提供できる手術および周術期管理を目指す.

□具体的には低侵襲,低リスク,低コスト,患者満足度の向上,合併症のない再発0根治を目指した手術を行う.

□当院では,原則として全例に膨潤局所麻酔法を用いて,日帰り〜2泊3日までの入院期間を患者さんに選択していただき,それぞれのパスを導入し,それらに沿って手術および周術期管理を行っている.

□最終目標は,患者への身体的,精神的,経済的負担をできる限り軽減し,臨床的に鼠径ヘルニアが治ることである.

参考文献

1)伊藤 契:次代の外科専門医をめざしたトレーニングシステム.各論.鼠径ヘルニア.臨外68:1182-1189, 2013
2)伊藤 契:鼠径ヘルニアに対するアプローチ—「鼠径法」の立場から.臨外69:200-204, 2014
3)Klein JA:Tumescent technique for regional anesthesia permits lidocaine doses of 35 mg/kg for liposuction. J Dermatol Surg Oncol 16:248-263, 1990
Nyhus LM, Condon RE (eds) ; Hernia, 4th ed. Philadelphia, JB Lippincott, 1995, pp 501-514
5)European Hernia Society Home Page(http://www.herniaweb.org/fileadmin/downloads/library/EHS_Guidelines.pdf)
6)伊藤 契,小西敏郎:局所麻酔下鼠径ヘルニア手術—膨潤麻酔法(tumescent anesthesia)の紹介.手術59(別冊):263-275, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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