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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル Ⅳ 術中・術後合併症とその管理 1.消化器系

肝不全

著者: 菅原元1 江畑智希1 横山幸浩1 伊神剛1 水野隆史1 山口淳平1 梛野正人1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科

ページ範囲:P.226 - P.229

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最近の知見と重要ポイント

□ISGLSは術後肝不全を,術後5日目におけるINRの増加および高ビリルビン血症(いずれも各施設の基準値を超えるもの)と定義し,術後死亡のstrong predictorであるとしている.

□ISGLSは術後肝不全を,Grade A(術後管理に影響なし),Grade B(FFP,利尿薬投与などの非侵襲的術後管理が必要),Grade C(透析,気管内挿管などの侵襲的術後管理が必要)に分類している.

□肝不全に対する特効薬や特異的な治療は存在しないので,肝不全に陥った原因を突き止め,これを除去し,全身管理を行うことが唯一の治療法である.

参考文献

1)Sugawara G, Ebata T, Yokoyama Y, et al:The effect of preoperative biliary drainage on infectious complications after hepatobiliary resection with cholangiojejunostomy. Surgery 153:200-210, 2013
2)Rahbari NN, Garden OJ, Padbury R, et al:Posthepatectomy liver failure:a definition and grading by the International Study Group of Liver Surgery (ISGLS). Surgery 149:713-724, 2011
3)Nagino M, Kamiya J, Uesaka K, et al:Complications of hepatectomy for hilar cholangiocarcinoma. World J Surg 25:1277-1283, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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