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増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル Ⅳ 術中・術後合併症とその管理 1.消化器系
肝不全
著者: 菅原元1 江畑智希1 横山幸浩1 伊神剛1 水野隆史1 山口淳平1 梛野正人1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科
ページ範囲:P.226 - P.229
文献購入ページに移動□ISGLSは術後肝不全を,術後5日目におけるINRの増加および高ビリルビン血症(いずれも各施設の基準値を超えるもの)と定義し,術後死亡のstrong predictorであるとしている.
□ISGLSは術後肝不全を,Grade A(術後管理に影響なし),Grade B(FFP,利尿薬投与などの非侵襲的術後管理が必要),Grade C(透析,気管内挿管などの侵襲的術後管理が必要)に分類している.
□肝不全に対する特効薬や特異的な治療は存在しないので,肝不全に陥った原因を突き止め,これを除去し,全身管理を行うことが唯一の治療法である.
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