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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル Ⅳ 術中・術後合併症とその管理 1.消化器系

吻合部潰瘍

著者: 藪崎裕1

所属機関: 1新潟県立がんセンター新潟病院消化器外科

ページ範囲:P.247 - P.250

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最近の知見と重要ポイント

□吻合部潰瘍(anastomotic ulcer,stomal ulcer)とは胃切除後症候群の器質的障害の1つである.

□診断と治療には胃手術の既往の有無と詳細を確認することが必須であり,診断後には胃酸分泌動態を正確に把握することが的確な治療を行ううえで有用となる.

□古くから提唱されている疾患概念ではあるが,H. pyloriに対する除菌や機能温存縮小手術が行われている現況から,今後も臨床的に重要な疾患であると考えられる.

参考文献

1)Braun H:Demonstration eines Präparates einer 11 Monate nach der Ausführung der Gastroenterostomie entstandenen Perforation des Jejunum. Verh Ges Chir 28:94-97, 1899
2)矢原 昇,林 弘人:胃.吻合部潰瘍.日本臨牀別冊,消化管症候群(第2版)上—その他の消化管疾患を含めて.2009,pp 531-534
3)柏木秀幸:胃切除後の吻合部潰瘍.手術59:1439-1445, 2005
4)Dallal RM, Bailey LA:Ulcer disease after gastric bypass surgery. Surg Obes Relat Dis 2:455-459, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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