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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル Ⅳ 術中・術後合併症とその管理 7.感染系・その他

壊死性筋膜炎

著者: 三好篤1

所属機関: 1佐賀県医療センター好生館肝胆膵外科

ページ範囲:P.326 - P.329

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最近の知見と重要ポイント

□近年では壊死性筋膜炎,ガス壊疽などを総称して「壊死性軟部組織感染症(necrotizing soft tissue infections)」として取り扱うことが多い.

□本疾患は急速に進行し,死亡率が30〜50%と非常に致死率の高い疾患である.早期診断・治療が予後改善のためには最も重要である.

□診断の一助としてLRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrotizing Fasciitis)scoreの有用性が最近報告されている.

□術後の好発部位,危険因子を十分理解し,疑わしい皮膚所見を認めた場合,早急にCTなどを施行し,外科的試験切開を行い診断・治療を行うことが重要である.

参考文献

1)Wong CH, Khin LW, Heng KS, et al:The LRINEC(Laboratory Risk Indicator for Necrortizing Fasciitis)score:A tool for distinguishing necrotizing fasciitis from other soft tissue infections. Crit Care Med 32:1535-1541, 2004
2)三好 篤,中房祐司,佐藤清治,他:術後壊死性筋膜炎症例の検討.日腹部救急医会誌28:649-654, 2008
3)沢田泰之:救急処置が必要な細菌感染症—壊死性筋膜炎を中心に.皮膚診療32:1266-1273, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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