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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻11号

2014年10月発行

文献概要

増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル Ⅱ 併存症を持つ患者の評価とその術前・術後管理 5.内分泌・代謝疾患

ステロイド投与例

著者: 山形幸徳1 瀬戸泰之1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院胃食道外科

ページ範囲:P.77 - P.79

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最近の知見と重要ポイント

□ステロイド長期投与患者では副腎皮質機能が低下しており,周術期では副腎不全の予防としてステロイドカバーが必要である.

□ステロイドカバーの用量は旧来の高用量のものから,侵襲の程度に応じた低用量のものにシフトしつつある.

□術後では急性副腎不全の兆候を見逃さないよう注意する.

□経口摂取時期の早期化により,ステロイドカバーを要する期間も短縮されつつある.

□ステロイド長期投与の副作用が術後経過に与える影響にも注意を払うべきである.

参考文献

1)淺野間理仁,森 大樹,栗田信浩,他:ステロイド長期投与患者における周術期ステロイドカバー.四国医誌66:85-90, 2010
2)早川 桂,清水敬樹:教えて! ICU 研修医が必ずぶつかる疑問をカンファレンスで解決します(第10回)ステロイドカバー.レジデントノート13:3003-3008, 2012
3)真嶋隆文,島津 章:【これだけは押さえておきたい術前・術後管理のスキル】周術期の糖尿病・内分泌疾患の管理.臨床研修プラクティス6:48-57, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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