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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻12号

2014年11月発行

書評

加納宣康(監修) 三毛牧夫(著)—正しい膜構造の理解からとらえなおす—ヘルニア手術のエッセンス フリーアクセス

著者: 執行友成1

所属機関: 1医療法人社団涼友会東京ヘルニアセンター・執行クリニック

ページ範囲:P.1417 - P.1417

文献概要

 副題として「正しい膜構造の理解からとらえなおす」とあり,流行の腹腔鏡下ヘルニア修復術の著書かな? と思い読ませていただきました.まず基礎編では,言葉の定義から始まり,胎生期の腸回転による膜構造の図解など,正しい臨床解剖について解説されており,日常臨床として鼠径へルニアを専門として外科治療を行っている私にとって基本に帰ることのできる流れには感嘆の一言です.腹腔鏡手術が主流になりつつある昨今は,どこから切開をすれば正確な手術が可能であるかの判断をできない中堅・若手が横行する可能性があり,切開線の重要性と皮膚縫合の重要性をご教示いただける内容となっています.

 応用編の「A.鼠径ヘルニア」のセッションでは,引き込まれるように一気に読破できる明解な臨床解剖がひときわ印象的であり,すぐに役に立つ,そして熟練の外科医がハッとする著書と感じました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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