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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻13号

2014年12月発行

特集 早期胃癌の外科治療を極める—「EMR 適応外」への安全で有益な縮小手術を求めて

手術手技のポイント

幽門側胃切除術でどこまで高位までとれるのか—上部早期胃癌に対する腹腔鏡下高位幽門側胃切除術の適応と手技

著者: 大橋学1 比企直樹1 入野誠之1 布部創也1 佐野武1 山口俊晴1

所属機関: 1がん研有明病院消化器センター外科

ページ範囲:P.1476 - P.1481

文献概要

【ポイント】
◆術前に病変の位置を把握し,食道胃接合部を温存する切除線を設計しておくことは必要であるが,術中は口側断端の距離と内視鏡の通過性の確認がより重要である.
◆病変の近傍に,陰性生検に基づいたマーキングクリップを2か所置いたほうが確実な口側断端が確保できる.
◆術中内視鏡の切除胃側内での反転操作で,マーキングクリップを確認して確実に口側断端を確保する.断端の術中迅速診断も必須である.

参考文献

1)日本胃癌学会(編):胃癌取扱い規約 第13版,金原出版,1999, p 8
2)日本胃癌学会(編):胃癌治療ガイドライン 第3版,金原出版,2010, pp 12-13
3)Kosuga T, Hiki N, Nunobe S, et al:Feasibility and nutritional impactof laparoscopy-assisted subtotal gastrectomy for early gastric cancer in the upper stomach:technical report and surgical outcomes. Ann Surg Oncol 21:2028-2035, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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