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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻13号

2014年12月発行

文献概要

手術手技

当科における吊り上げ式腹腔鏡下総胆管切石術—ラッププロテクターminimini®の使用

著者: 田代耕盛1 峯一彦1 市成秀樹1 松田俊太郎1 米井彰洋1 宮原悠三1

所属機関: 1宮崎県立日南病院外科

ページ範囲:P.1541 - P.1546

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要旨
当科における総胆管結石症に対する手術は,すべて吊り上げ式で行っている.ポートは臍直下に12 mm×1本,右腹部に5 mm×2本,上腹部にラッププロテクターminimini® 50/40(八光)を設置する.吊り上げ法の利点は,経済的,開腹手術器械を使用可能,胆道鏡の出し入れが容易,熟練すれば胆囊摘出も含めて1時間前後で手術可能,などが挙げられる.気腹法が主流の現在であるが,吊り上げ法は利点が多く,外科医として手技の選択肢の一つに考慮すべき方法である.今回,当科における手術法とその利点について報告する.

参考文献

1)松田俊太郎,峯 一彦,河野文彰,他:吊り上げ式腹腔鏡下総胆管切石術の工夫—20 mmポートの有用性.手術60:596-600,2006
2)徳村弘美,松村直樹,野村良平:総胆管結石症に対する腹腔鏡下手術.胆道26:40-45,2012
3)永井秀雄:吊り上げ式腹腔鏡手術—実践手術手技と臨機応変の処置.金芳堂,1994,7-13

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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