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エンドクローズによるポート孔閉創のコツ
著者: 二宮卓之1 田辺俊介1 前田直見1 野間和広1 白川靖博1 藤原俊義1
所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科消化器腫瘍外科学
ページ範囲:P.382 - P.383
文献購入ページに移動われわれは腹腔鏡下手術の際,12 mmポート孔の閉創に,エンドクローズTM(COVIDIEN社製)を用いているのでその手技とコツを紹介する.
当科で施行している腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア修復術を例に,12 mmポート孔の閉創手順を以下に示す.臍部をカメラポートとし,術者用ポート(12 mm)を左右上腹部に計2か所,助手用ポート(5 mm)を右中腹部に1か所挿入し,計4ポートで手術を行っている.近年,腹腔鏡下手術における肥満症例の割合が増加していることから,皮下脂肪の厚い症例も多い.閉創時,ポート挿入時の皮膚切開では視野がとれず確実な筋膜縫合ができないことがある.12 mmポート孔から腹壁瘢痕ヘルニアを発症した例1, 2)が報告されていることからも,ポート孔の閉創に確実な筋膜縫合が必要である.
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