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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻4号

2014年04月発行

文献概要

手術手技

単孔式内視鏡下手術での体腔内結紮手技―コンバインド法における結紮手技の詳細

著者: 宮川雄輔1 北原弘恵1 唐澤幸彦1 森川明男2 織井崇1 林賢2

所属機関: 1昭和伊南総合病院外科 2長野市民病院外科

ページ範囲:P.505 - P.510

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要旨

[目的]単孔式腹腔鏡下手術では鉗子の操作制限により結紮手技は難度の高いものとされ,特に鉗子が交差するセッティングでの結紮は困難とされてきた.当科ではコンバインド法での体内結紮法について工夫を行った.[方法]右手に持針器,左手に屈曲鉗子を持ち,左手鉗子で糸を把持し,右手持針器のjawを開いて糸を巻き取る方法で結紮操作を行う.左手屈曲鉗子の屈曲の手前側ですべての操作を行うことで,結紮操作を容易にすることが可能であった.[結論]従来の3ポート法での体内結紮と同様の時間で,コンバインド法での体内結紮を施行することが可能であった.可変式屈曲鉗子以外,特殊な手術器械を用いる必要はなく,有用な方法であると考えられる.

参考文献

1)Hong TH, You YK, LeeKH:Transumbilical single-port laparoscopic cholecystectomy:scarless cholecystectomy. Surg Endosc 23:1393-1397, 2009
2)内田一徳:内視鏡外科トレーニングルーム スーチャリング虎の穴.第10回TANKO結紮.臨外65:393-399, 2010
3)宮川雄輔,三田篤義,大野康成,他:単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(Trans abdominal pre-peritoneal mesh repair)の治療成績.日消外会誌44:913-920, 2011
4)林  賢,宗像康博,沖田浩一,他:Glove法による単孔式内視鏡手術の術式の工夫―胆囊摘出術からadvanced surgeryへの応用.手術65:1-12, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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