icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻4号

2014年04月発行

1200字通信・64

身なりについて―新医師へ贈る言葉

著者: 板野聡1

所属機関: 1寺田病院外科

ページ範囲:P.431 - P.431

文献概要

 最近では,医学部の5年生になるとき,白衣の贈呈式があるそうです.私の時代には,そうした儀式はありませんでしたが,5年生から白衣を着て患者さんと接することになりました.そこでは,「男子はきちんとネクタイをすること.女子は過度な化粧や装飾品は控えること」と指導された記憶があり,それまでの蛮カラな服装での学生生活とは違って,緊張とともに,この仕事に就くことになるのだという自覚が芽生えたものでした.

 私が尊敬する元熊本大学外科教授の小川道雄先生は,その著書『研修医のための早朝講義』*1のなかで,いの一番に「ネクタイを着用し,白衣のボタンをかける」と題した講義をなさっています.先生は,「いくら立派で優秀な医師であってもだらしない身なりでは,初めて会ったときから敬遠され,医師としての本当の力を発揮できない」と指導され,医療界に限らず,人と人が接する上での身なりの大切さを説いておられます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら