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書評
国立がん研究センター内科レジデント(編)―がん診療レジデントマニュアル―第6版
著者: 小松嘉人1
所属機関: 1北大病院診療・化学療法部・腫瘍センター
ページ範囲:P.423 - P.423
文献購入ページに移動 このたび,『がん診療レジデントマニュアル 第6版』に対する書評を書くようにご依頼をいただいた.おそらく,私は実はがん診療レジデントマニュアルの第1版の著者の一人であるので,先輩として後輩たちの作った第6版を厳しく評価せよ(笑)ということであろうと思われるので,お引き受けした.
世の中には,たくさんのがんの本が出版され,どれを選んで良いのか,迷う先生方も多いのではないだろうか? 最近は随分減ってきたが,私がマニュアル作りに携わったころには,がんのテキスト本でも,著者の私見ばかりで,しっかりとしたエビデンスの記載のないものがたくさんあった.やはり記載された文書には,その考え,解説に至ったエビデンスの出典がしっかり記載されたテキスト本を選ぶべきである.そういう点から,本書を読むと,まさにその通りで事細かに,適切なエビデンスが選ばれており,著者の記載が適切であることが保証されている訳である.われわれが,抗がん剤という毒性の強い薬を患者に用いるときに,EBMの裏付けのない治療を施行することは絶対に避けねばならないが,本書を選択すればその心配はほぼないものと思われる.しかも,そのエビデンスも重要度が★によって判りやすく格付けがなされ,その推奨度が一目でわかるようになっている.
世の中には,たくさんのがんの本が出版され,どれを選んで良いのか,迷う先生方も多いのではないだろうか? 最近は随分減ってきたが,私がマニュアル作りに携わったころには,がんのテキスト本でも,著者の私見ばかりで,しっかりとしたエビデンスの記載のないものがたくさんあった.やはり記載された文書には,その考え,解説に至ったエビデンスの出典がしっかり記載されたテキスト本を選ぶべきである.そういう点から,本書を読むと,まさにその通りで事細かに,適切なエビデンスが選ばれており,著者の記載が適切であることが保証されている訳である.われわれが,抗がん剤という毒性の強い薬を患者に用いるときに,EBMの裏付けのない治療を施行することは絶対に避けねばならないが,本書を選択すればその心配はほぼないものと思われる.しかも,そのエビデンスも重要度が★によって判りやすく格付けがなされ,その推奨度が一目でわかるようになっている.
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