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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻5号

2014年05月発行

文献概要

特集 消化器外科での救急医療―救急外来から手術室そして病棟まで

食道の外科救急―Oncologic emergency

著者: 宮崎達也1 宗田真1 酒井真1 鈴木秀樹1 桑野博行1

所属機関: 1群馬大学大学院病態総合外科

ページ範囲:P.538 - P.541

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【ポイント】

◆食道癌診療におけるoncologic emergencyとして,腫瘍による狭窄,出血,気道狭窄,穿孔・穿通が挙げられる.

◆初期診断は頸部から骨盤部の造影CTが有用である.

◆出血に関してはその原因を診断し,内視鏡的に,あるいはIVRを用いて止血するが,困難な場合は緊急手術も検討する.

◆気道狭窄に対しては緊急放射線照射が有効な症例がある.

参考文献

1)Tachimori Y, Ozawa S, Fujishiro M, et al:Comprehensive registry of esophageal cancer in Japan, 2006. Esophagus 11:21-47, 2014
2)上里昌也,松原久裕:上部消化管狭窄-食道癌と胃癌の通過障害によるoncologic emergency.消外35:283-291,2012
3)日本食道学会(編):食道癌診断・治療ガイドライン2012年4月版.金原出版,2012
4)鈴木秀樹,持木彫人,宮崎達也,他:消化管出血.消外35:311-321,2012
5)Aina R, Oliva VL, Therasse E, et al:Arterial embolotherapy for upper gastrointestinal hemorrhage:outcome assessment. J Vasc Interv Radiol 12:195-200, 2001
6)猶本良夫,羽井佐実,山辻知樹,他:大動脈浸潤を伴う食道癌治療における大動脈ステントグラフト内挿術.手術55:415-419, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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