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必見! 完全体腔内再建の極意・15
噴門側胃切除術後再建―手縫い食道胃吻合:ナイフレス自動縫合器による固定先行法
著者: 岡部寛1 角田茂1 田中英治1 久森重夫1 川田洋憲1 張谷素子1 坂井義治1
所属機関: 1京都大学消化管外科
ページ範囲:P.722 - P.730
文献購入ページに移動胃上部早期癌に対する噴門側胃切除・食道胃吻合法は,術後逆流性食道炎が起きるとQOLが低下するとして適応に慎重な施設も多い.しかし,腹部食道が全長温存可能で,残胃を約2/3以上温存できる症例を選択し,逆流防止機構を備えた吻合を行えば術後のQOLは良好で患者満足度も高く,優れた術式である.本稿で紹介する方法は,以前開腹手術で行っていた手縫い縫合による食道残胃前壁吻合と同様の形態を腹腔鏡下に再現できるように考案したものである1).再建を安全・確実に行うためのポイントとして,①噴門周囲の良視野を確保するための肝臓鉤の使用,②適切な断端距離を確保するための術中内視鏡施行,③連続縫合手技の習得,が挙げられる.
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