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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻6号

2014年06月発行

文献概要

手術手技

TAPPの腹膜縫合部へのセプラフィルム®の使用―特に5mm portからの挿入について

著者: 加藤恭郎1 鈴木大聡1 垣本佳士1 豊田亮1 遠藤幸丈1 村上修1

所属機関: 1八尾徳洲会総合病院外科

ページ範囲:P.761 - P.764

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要旨

当院ではTAPP導入の初期から腹膜縫合部への癒着防止にセプラフィルム®を用いてきた.当初は12 mm portから挿入していたが,reduced port size surgeryとして3 mm,5 mm,5 mmのportでTAPPを行う場合が多くなり,セプラフィルム®も5 mm portから挿入するようになった.5 mm portからの挿入に際しては,port内部の水分を徹底的に除去し,CSプロシージャパックの1枚を6分割して適度な湿度を与え,5 mmの腸鉗子に巻き付けて挿入するなどの工夫が必要である.この方法で行えば,5 mm portからでもほぼ全例でセプラフィルム®の挿入が可能である.TAPPでは比較的長い腹膜縫合部ができるため,セプラフィルム®による癒着防止を行うことを推奨する.

参考文献

1)Phillips EH, Arregui M, Carroll BJ, et al:Incidence of complications following laparoscopic hernioplasty. Surg Endosc 9:16-21, 1995
2)Duron JJ, Hay JM, Msika S, et al:Prevalence and mechanisms of small intestinal obstruction following laparoscopic abdominal surgery. Arch Surg 135:208-212, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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