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文献詳細

雑誌文献

臨床外科69巻6号

2014年06月発行

昨日の患者

家族の絆

著者: 中川国利1

所属機関: 1宮城県赤十字血液センター

ページ範囲:P.667 - P.667

文献概要

 30年近くも同じ病院に勤務していると,同一患者さんに2回,3回と手術をしたり,患者さんの伴侶,子供,さらには孫まで手術することがある.そのたびに医療を介して,それぞれの家庭の実情や絆を垣間見る.

 70歳代前半のTさんは10年ほど前に,胃癌で手術をした.術後に癒着性腸閉塞となり,癒着剝離術を行った.さらにはお酒好きが高じて慢性膵炎となり,しばしば入退院を繰り返した.また奥さんは乳癌,娘さんは急性胆囊炎,息子さんは急性虫垂炎で,さらにお孫さんは鼠径ヘルニアで手術を行った.そのたびにTさん一家が集まり,睦まじく家族の介護をした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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