文献詳細
特集 術後合併症への対処法 Surgical vs Non-Surgical―いつどのように判断するか?
消化管領域
上部消化管縫合不全への対処法
著者: 山形幸徳1 八木浩一1 愛甲丞1 清川貴志1 西田正人1 山下裕玄1 森和彦1 野村幸世1 瀬戸泰之1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院胃食道外科
ページ範囲:P.778 - P.783
文献概要
◆食道術後の胃管挙上再建ではある一定の確率で縫合不全が発生し,胃切除後は切除および再建の方法によりさまざまな様相の縫合不全が生じる.
◆縫合不全に対する考え方は「続発する炎症・感染をいかにコントロールするか」に尽きるが,吻合や縫合の部位によってコントロールの仕方は大きく異なる.
◆保存的治療が無効ないし不可能な症例,また急激な全身状態の悪化を伴う症例は手術治療を考慮する.
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