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特集 術後合併症への対処法 Surgical vs Non-Surgical―いつどのように判断するか? 肝胆膵領域
膵液瘻・仮性動脈瘤出血への対処法
著者: 高野公徳12 河地茂行12 千葉斉一12 高橋恒輔12 佐野達12 沖原正章12 林可奈子12 島津元秀12
所属機関: 1東京医科大学八王子医療センター消化器外科 2東京医科大学八王子医療センター移植外科
ページ範囲:P.818 - P.823
文献購入ページに移動◆膵切除後の仮性動脈瘤出血は急激かつ致命的な合併症であり,対処法としてはIVR治療あるいは開腹止血術が選択される.
◆筆者らは対処法の第一選択はIVR治療と考えており,出血部位の同定または止血が不能で,かつ循環動態が維持できない症例には開腹止血術を選択する.
◆膵切除後動脈性出血においては,出血危険群に対する厳重経過観察および他科との連携も含め24時間体制で迅速に対応することが極めて重要である.
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