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臨床報告
経肛門的小腸脱出を伴う特発性直腸穿孔の1例
著者: 河内順1 平沼進2 荻野秀光1 梅澤耕学3 下山ライ1 渡部和巨1
所属機関: 1湘南鎌倉総合病院外科 2大浜第一病院心臓血管外科 3湘南鎌倉総合病院救命救急センター
ページ範囲:P.879 - P.882
文献購入ページに移動症例は79歳,女性.2年前に直腸脱の手術を受けたが再発していた.排便後に経肛門的腸管脱出を認め,救急外来を受診した.緊急手術(小腸を腹腔内から還納し,Hartmann手術)を行い,術後28日で軽快退院した.繰り返す直腸脱から直腸前壁が脆弱になり,排便に伴う腹圧上昇で穿孔し,そこに小腸が入り込み肛門から脱出したものと思われた.予後良好な疾患であり,便汚染も軽度であることが多く,発症後早期に受診することが多いと思われることから,積極的に縫合閉鎖を考慮してもよいと思われた.
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