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昨日の患者
癌患者として生きる
著者: 中川国利1
所属機関: 1宮城県赤十字血液センター
ページ範囲:P.873 - P.873
文献購入ページに移動 かつて癌は不治の病とされたが,手術や癌化学療法などにより約7割は治癒する時代となった.しかしながら日本では未だ最大の死因であり,3人に1人が癌で死亡している.癌に罹患し,再発しながらも前向きに生きる患者さんを紹介する.
50歳代前半のKさんが近医で大腸癌と診断され,紹介されて来た.Kさんは,「生来健康で,今まで入院したことがありませんでした.職場検診で便潜血反応陽性とされ,精査の結果,大腸癌と診断され大変驚きました.しかし,将来を心配しても不安が募るばかりです.バッサリと悪い所を切り取り,早く職場復帰したいと思いますので,よろしくお願いします」と,元気に語った.そこで大腸切除術を施行したが,進行癌であった.
50歳代前半のKさんが近医で大腸癌と診断され,紹介されて来た.Kさんは,「生来健康で,今まで入院したことがありませんでした.職場検診で便潜血反応陽性とされ,精査の結果,大腸癌と診断され大変驚きました.しかし,将来を心配しても不安が募るばかりです.バッサリと悪い所を切り取り,早く職場復帰したいと思いますので,よろしくお願いします」と,元気に語った.そこで大腸切除術を施行したが,進行癌であった.
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