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手術手技
単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術/総胆管切石術におけるC-tube挿入法の工夫
著者: 外山栄一郎12 吉田泰1 那須二郎1 川田康誠2 久保田竜生2 大原千年2
所属機関: 1国家公務員共済組合熊本中央病院外科 2国立病院機構熊本再春荘病院外科
ページ範囲:P.1023 - P.1029
文献購入ページに移動[目的]単孔式腹腔鏡手術(TANKO)における簡便かつ安全なC-tube挿入法を確立する.[方法]マルチチャンネルポートに3 mm細径鉗子を加えTANKO+1にて手術を行う.既存のCチューブセットに6Fr血管造影用ロングイントロデューサーを組み合わせることで確実に総胆管内にチューブを誘導する.[成績]2010年からTANKO+1にてC-tubeを33例に挿入し,全例に留置可能であった.挿入に伴う合併症は経験しておらず,いずれも短時間に挿入可能であった.本手技を応用して細径胆道ファイバーによる経胆囊管胆管切石も可能であり,術後の内視鏡治療も容易であった.[結論]TANKOにおいてもC-tubeは安全に挿入可能であり,総胆管結石に対する経胆囊管アプローチ法への応用も期待できる.
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